第10回 サクセス読書会 知的書評合戦ビブリオバトルⅣ

2016年2月13日、豊橋にて第10回目となるサクセス読書会を開催。
内容は「食」をテーマとした、知的書評合戦ビブリオバトル!
ビブリオバトルも4回目となり、もうプロの域かもしれません。きっとそう。
また新たに一人の方が参加してくださり6人で開催することができました。
いやー3人での読書会が長かっただけに、ここまで参加者が増えてくれたことがすごくうれしいです。
ビブリオバトルでは、それぞれが一冊ずつ本を持ち寄って一人ずつ発表し、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票で、チャンプ本を決めます。
詳しくはこちらをどうぞ→知的書評合戦ビブリオバトル公式サイト
それぞれが持ち寄った本は以下の通り。(発表順)
- 『つながるカレー コミュニケーションを「味わう」場所をつくる』加藤 文俊、
- 『異世界食堂 1』犬塚 惇平 (著)、エナミ カツミ (イラスト)、主婦の友社
- 『移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活』高野 秀行 (著)、講談社
- 『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』速水健朗 (著)、朝日新聞出版
- 『(株)貧困大国アメリカ』堤 未果 (著)、岩波書店
- 『フードファディズム―メディアに惑わされない食生活』高橋 久仁子 (著)、中央法規出版
今回のチャンプ本は・・・
テーブルの上に本を並べて、全員一斉に投票したい本を指さすという方法で、チャンプ本を決めました。
投票の結果チャンプ本に輝いたのは・・・、自分が紹介した『(株)貧困大国アメリカ』でした!
なんと、前回に引き続き2連勝・・・!
今回もどの本に投票するか皆さんかなり迷ってましたね。票もおもいっきり割れて、運良く2票いただいてのチャンプ本となりました。
つながるカレー コミュニケーションを「味わう」場所をつくる
あるまちでカレーをつくり、無料でふるまうという一風変わったことをしている人たち。
カレーでつながる場をつくり出すという発想、そしてそれを何年も続けているという持続性に凄さを感じました。
つながる場をつくり出すという点においてとても共感するものがありました。
これを読んだら無性にカレーが食べてくなりそう。
異世界食堂 1
グルメを題材にしたファンタジーな世界を味わえそうなライトノベル。
毎週土曜日に異世界からやってくる特別な客たちと、その客たちにとっての特別な料理。
こういうジャンルは普段読まないので、逆にどんな感じなのか気になります。
たまにはファンタジーの世界に浸ってみたい。
移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活
「誰も行かない所に行き、誰も書かない事を書く」がモットーの著者が、日本に住む多種多様な外国人の食文化を紹介。
それはまさに日本の中の秘境なのかもしれない。
この本には食文化の様子がわかる写真も多く載っていて、それだけでも十分楽しめそうです。
フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人
「食べるものを選ぶ」という行為が政治的な意味を持つという、興味深い政治論。
例えば、スターバックスは自然環境保護といった政治的メッセージを発信する。
その、スターバックスのコーヒーを買うという行為は、その政治的な立場への賛同を意味している。
買うものを(いろんな意味で)選ぶというのは、大事なことだと思っていて、この本の題材としているところに、興味ありです。
(株)貧困大国アメリカ
アメリカの貧富の差の実態をえぐり出したルポ。シリーズ化されているうちの1冊です。
巨額の献金や天下りなどで政府とつながる巨大多国籍企業。
巨大企業だけがもうかる仕組みが作り上げられていく中、食に関わる部分でも大変な問題が起きている。
利益優先で国民の健康を無視した食料支援。
効率化最優先で、安全や、農家の暮らしを無視した工場型農業など。
数えきれないぐらいの問題と衝撃の事実。
日本の近未来ともいえるアメリカの現実を知りえる1冊です。
フードファディズム―メディアに惑わされない食生活
「フードファディズム」とは、食べ物や栄養が健康や病気に与える影響を過大に評価したり信じたりすること。
よく、テレビで「ダイエットにはこの食べ物がいい」というと、次の日にその食材が売り切れになってしまうなど、人々がメディアに影響されて、極端な行動をとったりします。
メディアに踊らされることなく、食材を買うにもよく考えて行動したいですね。
まとめ
今回は「食」をテーマとしたビブリオバトルをやってみました。
一口に「食」と言っても、これだけ多様な本が集まり、すごいですね。
ブログを書いていて改めてちょっと感動しちゃいました。
今回も素敵な出会いに感謝です!
またまた、知ることもなかった本を知ることができました。
とても有意義で楽しい時間を過ごせました。
ありがとうございます。
いやー読書会っていいですねー。こんなに楽しいものだったとは。
読書会を始める前に想像していた以上ですね。
次回はビブリオバトルを一旦やめて、全員で同じ課題本を読んできてディスカッションする読書会をやってみる予定です。
ちょー楽しみ!
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