第11回 サクセス読書会 『動的平衡2 生命は自由になれるのか』

2016年3月19日、豊橋にて第11回目となるサクセス読書会を開催。
内容は、課題本『動的平衡2 生命は自由になれるのか』福岡伸一 (著)を、読んできて参加する形の読書会でした。
今回は初参加の方が3人来てくださり8人での開催となりました。
ありがたいことです・・・
第11回サクセス読書会開催!
全員で自己紹介をした後、いよいよ読書会が始まりました。
課題本の選定者でもある自分が司会を務めることとなり、事前にイメージトレーニングはしてきたものの、実際に司会を進めることの難しさを痛感しました。
ただ、自分が一番課題本を深く読んできていたと思うので、内容は濃いものにできたかなーと思っています。
また次の機会があればもっと頑張りたい・・・
それはさておき、読書会はとても充実した内容となりました。
動的平衡
この本、著者の視点がすごいのです。
個人や目先の視点ではなく、生命全体の視点、はるか未来を見据えた視点で描かれています。
生命を物質ではなく、現象としてとらえるとそれは動的平衡となる。
動的とは、移動のことだけではなく、合成と分解、物質やエネルギーや情報のやりとり。
生命は、絶え間なく流れる動的な中にいて平衡を保っているといえます。
生命はそれぞれが環境の一部であり、流れの中にいて、動的平衡を保っているのに、人間だけが、動的平衡を乱し、環境問題や社会問題をつくっている。
環境問題や社会問題を解決するには、個人や目先の視点ではなく、もっと大きな視点で一人一人が考えていかなければならないのでしょう。
科学では「真偽」を見極める追及をしますが、現時点でどうしてもわからないことがある。
そうなると、「真偽」では判断できないので別の判断基準を必要とします。
その一つに「善悪」という判断基準があります。
でも、「善悪」での判断も、部分的にしか見ることができないので正しい判断が難しい。
そこでもう一つ「美醜」という判断基準があります。
それは美しいのか?と問うことです。
このような異なった判断基準がばらばらで混在していることが、誤った判断を導くこととなり、人間が動的平衡を乱す原因となっているのかもしれません。
もしかしたら今、人間にとって一番欠けている動的平衡とは、隣の人との情報のやりとり、つまりはコミュニティなのではないでしょうか。
異なった判断基準を一つにまとめ、正しい判断を導くために、人と人との関係性が重要なのかもしれません。
生命は自由になれるのか
生命は遺伝子によって決められていると教えられてきました。
それが常識のようになっています。
実は、遺伝子にはオンとオフのスイッチのようなものがあり、それは、遺伝子の外側の影響を受けるのです。
つまりは、生命は遺伝子によって決められているのではなく、自由であるといえます。
量子論の実験で、ミクロの世界の非常識な振る舞いが明らかになっています。
電子は物質でありながら、波のように広がっています。
そして、観察した瞬間にそこに現れます。
観察しただけで状態が変わってしまうのです。
すべてのことは、そう見えているにすぎず、この世界はどこまでも自由なのかもしれません。
読書会のあと
1冊の課題本を読んでの読書会は、一人で同じ本を読む場合の数倍の価値があるように思えます。
まず、読書会の前に、普段より深く読むことになる。
読書会でアウトプットすることで深く記憶される。
他の人の話を聞いてさらに深く理解できる。
読書会参加者の方が話してくれました。
堅苦しい雰囲気で、勉強意識の高い人たちの集まりだったらもう来ないと思っていたけれど、普通の人たちで、楽しい雰囲気でやっていてよかったと。
やはり、楽しむことが大切ですよね。
人生思いっきり楽しまないといけません。
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