第12回 サクセス読書会 『〈子ども〉のための哲学』

第12回 サクセス読書会 『〈子ども〉のための哲学』

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2016年5月14日、豊橋にて第12回目となるサクセス読書会を開催。

内容は、課題本『〈子ども〉のための哲学』永井均(著)を、読んできてのディスカッション。

(課題本の選定は担当者を毎回変えて、持ち回りでやっています。)

今回は5人での開催となりました。

『〈子ども〉のための哲学』

ざっと読んでみた全体的な感想としては、「他に類を見ない本」「難解」「内容が新書レベルではない」といったような印象を、皆さんは持ったようです。

確かに難解で、今までに読んだことがないタイプの本でしたが、哲学にあまり触れたことがなく、それでも普段からいろいろと思考することが好きな自分は、「哲学っておもしろそうだな」と思ったのでした。

哲学とは

哲学とは、自分の中の問いに対して思考すること。

問いの答えは重要ではなく、思考過程こそが哲学なのだそうです。

「〈子ども〉の哲学」の〈子ども〉とは、子どもの心を持ったという意味で、それは、世界の在り方を問うような、世の中の大前提に疑問を持つようなこと。

哲学はまずするものであって、学ぶのは二の次でいい。

私がこの本を読んで、哲学とは何なのかについて理解を深めたのは以上のようなことです。

哲学をする

著者は、この本を哲学をするための入門書だといっています。

思想に共鳴するのではなく、思考に共感してほしいと。

また、著者はこの本で二つの問いをあつかっています。

その二つの問いそれぞれに対して、自分なりに思考してみました。

その思考過程がなかなか楽しく、哲学はおもしろそうだと思ったわけです。

なぜ〈ぼく〉は存在するのか

思考過程が楽しかったのは確かですが、難解であったことも確かです。

他人の問いをあつかうのは難しくて当たり前だと著者も言っていますが、いやーほんとに難解でした。

一つ目の問いが「なぜ〈ぼく〉は存在するのか」というもの。

「なぜ〈ぼく〉は存在するのか」というときの、〈ぼく〉の定義が、理解できないレベルなわけですよ。

必死に考え、自分が一番わかりやすく納得する言い方としては、「ぼくをぼくだと思っているぼくが〈ぼく〉である」でした。

まあわかりませんよね。

なぜ悪いことをしてはいけないのか

もう一つの問いは「なぜ悪いことをしてはいけないのか」です。

道徳という言葉が出てくるわけですけれども、読書会では、「道徳って何だろう」「ちょっとあいまいだよね」という話になり、課題本とはちょっと外れた話だったかもしれないけれど、道徳や、善についてあーだこーだとディスカッションが繰り広げられたのでした。

道徳とは社会的に善いこと。

善とは、「個人的な善」ということもできる。

地域によって道徳はちがう。

道徳は文化の一つかもしれない。

道徳を教えるとはどういうことか。

などなど、大変盛り上がり、有意義な時間となりました。

まとめ

哲学はその人の思考過程であり、誰にも理解されないかもしれないし、知られることもないかもしれない。

哲学をする人たちは、本当に思考するのが好きで、思考することのみによって、世の中のことを理解しようとしているようにも見えます。

世の中には、到底理解することができないものが、たくさんあるように思えます。

けれど、子どものころの単純な疑問を持ち続けるということは、何か大切なことなのかもしれません。

子どものころの単純な疑問・・・うーん思い出せない(何かあった気がするけれど・・・)

 

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