第14回 サクセス読書会 『街場のメディア論』

2016年7月16日、豊橋祇園祭花火大会の最中、第14回目となる読書会を開催!
内容は、課題本『街場のメディア論(内田樹著)』を、読んできてのトーキング。
5人での開催となりました。
大学での授業が元になっているこの本は、著者のメディアに対する考えが散りばめられていて、内容が非常に濃く、2時間の読書会では話したりなかったのではないかと思います。
「仕事とは他者に呼び寄せられるもの」「メディアの威信は世界の成り立ちについての理解が深まるかどうかで決まる」「一緒に革命できるかという判断基準」「クレイマーの増加」「市場主義の問題点」「読書をする意味」などなどたくさんの話題で盛り上がりました。
世界の成り立ちについての理解が深まるかどうか
その中でも「メディアの威信は世界の成り立ちについての理解が深まるかどうかで決まる」という話について、読書会が終わった後にもう一度考えてみました。
読書会では、自分がこのことについて取り上げ、これってどういうことなんだろうといってみんなに問いかけたのでした。
メディアの威信が世界の成り立ちについての理解が深まるかどうかで決まるというのは、大げさではないのだろうか?
メディアの威信は、社会の仕組みについての理解が深まるかどうかで決まるならわかる気がするのです。
でもよくよく考えてみると、世界の成り立ちというのは、社会の仕組みも含め、「メディアを通して知ることがなければ知れないことのすべて」という意味ではないか。
そう考えると、そこでメディアの評価が決まるのは当然です。
世界の成り立ちについての理解が深まるか、それは好奇心のある人たちにとってたまらなく魅力的なはずです。
そして、テレビや新聞はその魅力がなくなってきているのではないかと思うのです。
それに対し、本にはその魅力が十分にあると思います。
読書をする意味
課題本からは少し脱線し、読書をする意味について話題になりました。
自分が読書を始めたのは30歳を過ぎてからで、本当に何も知らない自分に気づき、好奇心に目覚めて読書をはじめ、読書がまた新しい好奇心を生んで、今では毎日のように読書をしています。
多種多様な人々が様々なテーマで本当に多くの本が出版されています。
そして1冊の本として体系化されているので、著者の考えや思いに触れながら、深く理解することができます。
まさに読書は世界の成り立ちについての理解が深まるメディアと言えるのではないでしょうか。
まとめ
最後に本の引用を一文載せたいと思います。
・・・人間たちの世界を成立させているのは、「ありがとう」という言葉を発する人間が存在するという原事実です。価値の生成はそれより前には遡ることができません。
この本を読めたこと、読書会を開けたこと、読書会のために集まっていただけたこと、すべて有り難いことでした。
ありがとう!
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