第26回読書会『スマイルズの世界的名著 自助論』
2017年8月26日土曜日、暑さも少し和らいだ雨上がりの朝、ミナクルでの読書会を開催しました。
2名の初参加の方を含め7人での読書会となり、それぞれが様々な発言をしていただきありがとうございました。
課題本は『スマイルズの世界的名著 自助論』でした。
この本を今回の課題本としたのは、最近少し政治に関心があって、「政治とは、国民の考えや行動の反映に過ぎない」というフレーズをネットで見つけ、おもしろいことを言うなーと思い、元は自助論であることを知って読んでみたいと思ったのと、世界的名著ということで、読書会で一度取り上げてみるのもおもしろそうだと思ったからです。
はじめに、☆をつけるならいくつか?読んでよかったか?といった大まかなところで、この本のレビューをみなさんにしてもらいました。
結果は発表順で、☆4、3、2、3、2.5、3、3でした。
「現在の本と比べると実現性に欠ける、本として読むと盛り上がりに欠ける、有用性としてどうなのか、根性論で体調を崩してはいけない、意識高い系でちょっと疲れる」などの意見があり、評価を下げる要因となったようです。
150年以上前に出版された本であり、現代とマッチしていないといったところは確かにあると思います。
ただ、自助の精神というのは人生においてとても重要なことで、普遍的な本質をついているのではないでしょうか。
自分を成長させ幸福にするのは他人ではなく自分だけであり、誰しもが自分のことを助けなくてはいけない。
自分だけが自分のことを見捨ててはいけない。
自ら成長しようとせず幸福になろうとしない人を、他人がいくら頑張って助けようとしても無駄である。
そういったことをこの本では言っているのだと思います。
「政治とは、国民の考えや行動の反映に過ぎない」というフレーズについてもみなさんに意見を聞いてみました。
今の政治を見ていると、なんか頼りなかったりいろいろと問題が起きたりしていて、どうなってるんだと文句を言いたくなるくらいですが、そもそもそういった政治の質は国民次第なのではないでしょうか。取るに足りない政治問題をテレビでもワイドショーとして長々と取り上げ、それをおもしろがって見る視聴者がたくさんいて、国会でもそれを長々と取り上げて議論をする…。
本当に時間をかけて議論するべき重要な問題はたくさんあるはずなのにできていない。
そういった政治の質の低下は我々国民のせいでもあると思うのです。
そういったことを投げかけてみると、やはり、「日本人はなんで政治の話を全然しないの?と、外国の方に言われたことがある。」など、日本と外国の政治への関心の違いを指摘する意見があったり、「政治のことを話したり勉強したりする機会がないよね。」という意見があったりしました。
国民の考えや行動が政治に反映しているという意識を、我々はもっと持つべきなのかもしれません。
その他にも、この本で述べられている忍耐や意思、時間の使い方や自己修養などの話題で様々な意見が生まれ、時間もあっという間に過ぎてしまいまい、とても充実した読書会となりました。
個人的にはこの本を読んで、目標が定まらず本を乱読している自分を何とかしなくてはと思い、目標をしっかりと定め、そのためにマッチした読書をしていこうと思いました。
しかし、興味のある本がたくさんあり乱読の魔の手から抜け出せないかも…。
ただ、浅い乱読だけはせずに、一冊一冊を丁寧に読んで血肉としていきたいと思います。
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