第29回読書会『危機にこそぼくらは甦る』

2017年11月19日の日曜日、北風が吹く寒い日の朝、けれど晴天に恵まれたアイプラザ豊橋にて、初参加の方1名を含め6人での読書会を開催しました。

今回は日本人ならば避けては通れない日本という国のこと、そして政治のことを考えるきっかけにふさわしい青山繁晴著の『危機にこそぼくらは甦る(新書版ぼくらの真実)』を課題本として取り上げました。

この本で取り上げている様々なテーマについて、賛成する意見ばかりではなく、批判する意見ばかりでもなく、多種多様な意見が生まれ、充実した読書会となりました。

全体的な感想としては、「偏っている。」「受け入れがたい。」「難解だった。」という意見や、「日本の問題がつながって理解できた。」「普段避けていることの考えるきっかけになった。」という意見がありました。

今回のような本を取り上げるとき、全体的に本の内容を受け入れて、みんなで共有するということはなく、また、本の内容に対して批判的な意見ばかりで盛り上がるわけでもなく、自由にたくさんの意見が生まれるのが、読み人倶楽部のいいところだと思います。

そして、2時間半という時間はあっという間に過ぎてしまいました。

ただ、ちょっと今回は批判的な意見のほうが多かったかなーと思うので、ここからは私ひーちんの個人的な意見を紹介させていただきます。

読書会後にもう一度考えたこと

この本は、日本は素晴らしい国であるという思いが強すぎるという部分を除けば、自分の中では右も左も偏っていないど真ん中の本であり、知らなくてはいけないことを知ることができた貴重な本だと思っています。

読書会の中で、著者の言っていることが、自分のことをほめたたえているような印象があり好きになれないといったような話がありました。

まあ、ある人の文章やその人を好きになれないというのは、しょうがないことです。

ただ、著者が言っている自分の行動、例えば現在議員である著者の行動は、他の議員の方々にぜひ見習ってほしい。著者のような人はなかなかいませんが、本来議員というのはこういう人がなるべきなのではないでしょうか。

現場で事実を掴み、日本のために考え、人生をかけることができる人…。

少なくとも、生活やお金のために議員をやっている人、選挙のために行動する人はなるべきではない。

また、読書会の中で、著者の言っていることはどこまで本当なのか。といった話がありました。

ひとつ、事実をこの目で見て知っていることがあります。

それは著者が2016年参議院選挙で当選したときのテレビの生中継です。

他の当選者の選挙事務所では必ず拍手とおめでとうの声と笑顔であふれていますが、青山さんのところだけは違います。

拍手はなし、笑顔もなし、おめでたいといった雰囲気は一つもありませんでした。

なぜなら、選挙に勝つことが目的ではないからです。

本の内容を丸々信じるのではなく、いろいろなところから情報を得ることが大切だといった話も読書会の中でありました。

情報は掴みにいかないといけないと思います。例えば普段からテレビの情報だけとか、受け身の状態でいる人が、こういった本を読んだら、驚くとともに、疑いたくなるはずです。

けれど、実際に本を読まなければ知りえることのない知識や情報がたくさんあるはずです。

疑うのならば、普段何気なく得ているテレビなどの情報も、今まで教わってきたことも、自分がそうだと思い込んでいることも疑うべきです。

何が真実かわかりにくくなっている世の中で、真実・事実を掴むことは難しくなっていますが、多くの意見に耳を傾けることで真実に近づくことができるのではないでしょうか。

そして自分の頭で考えることです。

普段から目の前の問題に精いっぱいの私たちにとって、日本や世界という大きな事柄について考えることは難しく、なかなかできないことかもしれません。

けれど、もう一度考えてみてください。

戦後から今まで実際は平和だったのでしょうか?

そしてこれから先は平和でいられるのでしょうか?

これは、遠い世界の話ではなく、目の前の大切な人を守れるかという話です。

第2次世界大戦のころ、そして現在に至るまで知らないところで人々は翻弄され続けてきたのではないでしょうか。

けれど、今は知ろうと思えば大半のことは誰でも知ることができる世の中です。

やたらと不安をあおるのはよくありませんが、危機を危機と感じずにいることが最大の危機です。

そして、政治は国民が選んだ代表者たちが決めていくのです。

国民一人一人に考える責任があるのではないでしょうか?

以上、読書会後にもう一度考え持論を展開してみました。

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