第34回読書会『サイコパス』
今回の読み人倶楽部は、2018年4月22日の日曜日、4月にしてはとても暑くなった日の午後、大清水まなび交流館ミナクルにて、残虐な犯罪も平然と遂行するサイコパスの謎に迫るべく、新書『サイコパス』を課題本として5人での読書会を開催しました。
まずは皆さんに感想を聞いてみたところ、次のような意見がありました。
- 意外と読みやすくわかりやすい、けれど何か物足りない。
- 例がたくさんあって分かりやすい
- サイコパスを自分に照らし合わせて読んだ
- 勝ち組サイコパスといったワードが出てきたが、可能性を秘めた言葉だと感じた。
- 診断テストは、ほんとはどうでもいいのだけれど、自分がどうなのか気になってしまう。
- アニメサイコパスは勝ち組サイコパスの最強バージョン
- マイノリティーのことを知るにはいい本である
そして、皆さんに共通していた話題の一つに、問題提起はあるけれど具体的な答えがなく、そこがちょっと物足りなく感じてしまうということでした。
この本では、脳の構造など、脳科学の面からサイコパスの謎を解き明かしていき、サイコパスにふさわしい職業なんかも語られているわけですが、私たちはどうすればよいのかという具体的な方策がありませんでした。
なので、独自に答えになりそうなものを探して、答えを出してみました。
それは、「マインドフルネス」です。
「マインドフルネス」とは、簡単に言うと、姿勢を正し、呼吸に意識を向け、雑念が湧いたらまた呼吸に意識を向けるというものです。
脳科学で集中力アップやストレス軽減などの効果が実証されており、スティーブ・ジョブズもやっていたそうで、グーグルやフェイスブックなどの企業でも取り入れらているようです。
脳には善悪の判断に関わる灰白質という部分があり、課題本「サイコパス」によると、サイコパスは灰白質が少ないとありました。
そして、マインドフルネスをやることで、灰白質が増えることが脳科学で実証されています。
ということは、マインドフルネスを取り入れることで、社会にとって厄介なサイコパスを何とかできる可能性があります。
サイコパスだけではなく、サイコパスとは真逆の、鬱になりやすい神経質な人や、あらゆる人に効果的と思われるマインドフルネスは学校教育で取り入れるべきだと思います。
詳しくは知りませんが、実際に取り入れているところもあるようです。
この本ではサイコパスについて脳科学の視点から語られているわけですが、脳の構造だけで決まるものなるのかという意見がありました。
例えば、まったく同じ脳を持つ二人の人がいたとして、片方が残虐な犯罪をするとき、もう片方も同じようなことをするのか?
個人的な意見としては、同じ脳なら同じことをすると思います。なぜなら、思考や心、行動のほとんどは脳によるものだからです。ただ、人は脳だけではありません。身体全部で一人の人です。脳以外にも行動を変えるなにかはあるかもしれません。
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