第41回読書会『ニムロッド』
2019年2月16日、まさかのキャンセル続出により二人での読書会でした。ほとんど有意義な世間話をして過ごしましたが、30分ぐらい課題本の話をしたかな(^-^;
今回の課題本は、第160回芥川賞受賞の『ニムロッド』。最後にあの人はどうなったんだろう?と読者に想像させるところが文学の面白いところなんだろうね~というような話などしました。
ここからは個人的な感想です。
小説はあまり読まないのですが『ニムロッド』は私好みで面白かったです。
この本は、よくわからない現代の生きづらさといった言葉では表現しきれないものを何とか言葉で表現しようとした作品なのではないでしょうか?
現代が舞台となっていて、仮想通貨をはじめ、サーバーやiPhone、LINEなど、IT化が進む現代に登場した物やサービスがたくさん出てくる中、実は、お金、快楽、孤独、後悔、成功、幸福、不安など人生のテーマとなるべく要素がたくさん含まれているような気がします。
どんどん便利になって、どんどん均一化していく世の中で人類はこの先どういう方向へ向かっていくのでしょうか?想像するほどに不安と希望がいりまじり、知ること、考えることがやめられなくなるのです。
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