第9回 サクセス読書会 知的書評合戦ビブリオバトルⅢ

2015年12月19日、9回目となる今回のサクセス読書会は、前回に引き続き「知的書評合戦ビブリオバトル形式」で行われました。
今回もテーマを決めてやってみることに。
今回のテーマは「ノンフィクション」でした。
新たに一人の方が参加してくださり5人で開催することができました。
ビブリオバトルではそれぞれが一冊ずつ本を持ち寄って、一人5分間で発表し、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票をして、チャンプ本を決めます。
それぞれが持ち寄った本は以下の通り。(発表順)
- 『遺伝子スイッチ・オンの奇跡』工藤房美著、風雲舎
- 『リンゴが教えてくれたこと』木村秋則著、日経ビジネス人文庫
- 『HHhH』ローラン・ビネ著、高橋啓訳、東京創元社
- 『スター・ウォーズ論』河原一久著、NHK出版新書
- 『ニッポンの貧困』中川雅之著、日経BP社
今回のチャンプ本は・・・
本を横一列に並べて、全員一斉に投票したい本を指さすという方法で、チャンプ本を決めました。
投票の結果チャンプ本に輝いたのはなんと、自分が紹介した『リンゴが教えてくれたこと』でした!
3回目にして念願のチャンプ本に・・・!
みなさんどの本に投票するか迷ってましたし、僅差だったので、どの本がチャンプ本になってもおかしくなかったと思います。
リンゴが教えてくれたこと
絶対不可能と言われたリンゴの無肥料無農薬栽培を、9年間もの無収穫という苦難の末に成功させた木村秋則さん。
その本人が書いたライフストーリーと、人間らしくやろうよという提案、今の日本にかけているのは本物の食であるという強い思い。
この一冊で木村秋則さんの価値ある人生を体験でき、その感動的なライフストーリーと強い思いを知ることができます。
遺伝子スイッチ・オンの奇跡
ガンで余命一か月と告げられた著者が『生命の暗号』(村上和雄著)という本と出会い、眠れる遺伝子のスイッチをオンにすることでガンが消えてしまいます。
実行したこと、それは、自分を支える細胞、髪の毛一本一本にまで「ありがとう」を言い続けるというようなことです。
実際にこんなことがあるんだと驚いたのと同時に、とても興味深く思いました。
『遺伝子スイッチ・オンの奇跡』も気になりますが、『生命の暗号』(村上和雄著)をまずは読んでみたいと思いました。
HHhH
ユダヤ人大量虐殺の首謀者、ハイドリヒと彼の暗殺者である二人の青年をノンフィクション的手法で描いた作品。
ノンフィクション形式で史実を小説にしたということで、この手の本は事実を調べ上げること自体がすごいことだと思いますね。
歴史小説としてとても価値の高い一冊なのではないでしょうか。
スター・ウォーズ論
なんと最初はボツ企画だったというスターウォーズ。
それがここまでの大作となったのはなぜか?その答えが詰まっているようで気になりました。
スターウォーズファンなら必見だし、そうでなくても面白いかも。
ニッポンの貧困
サブタイトルに、必要なのは「慈善」より「投 資」とあり、「投資」の具体例が載っているようでとても気になりました。
日本の相対的貧困は、およそ2000万人。どんどん増えていっているようで、日本の貧困がもたらす問題は国民にとって切実であり、誰も他人ごとではないようです。
貧困の現状と対策についてすごく知りたくなりました。
自分が票を入れたのはこの本でした。
すぐにでも読んでみるつもりです。
まとめ
今回はテーマを「ノンフィクション」に絞ってビブリオバトルをやってみました。
「ノンフィクション」はとても範囲が広く、それが本の多様性を生み出してよかったのではないでしょうか。
これがテーマなしだと範囲が広すぎてバラバラになってしまうので、このぐらいの縛りがちょうどいいように思います。
今回も素敵な出会いがありました。
一人では知ることもなかった本を知ることができました。
有意義な時間を過ごせたことがありがたいです。
もう読書会はやめられないと思います。
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